Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

インプラント治療に必要な検査

歯科インプラントを行う場合にはどんな検査が必要になるか、という質問を時々うけます。
答えは、基本的には、抜歯、つまり歯を抜くときに必要となる検査とほぼ同じです。
抜歯といっても、色々な抜歯がありますし、歯科インプラント治療といっても、色々なインプラントの埋入、植立があります。抜歯にしても、グラグラしている歯を抜くのか、それとも骨に深く埋まり込んだ歯を抜くのかというのもありますし、1本だけ抜くのか、複数本の歯を抜くのかという場合もあります。
インプラントも、単純に入れればいいのか、人工骨も必要なのか、複数本のインプラントを埋入するのかなど色々な場合があります。

⑴一番、大切な検査は、レントゲン検査(エックス線画像検査)です。
最近では、インプラント歯科医院でもデンタルCTの普及がめざましく、歯科インプラントを熱心に行っている医院では、普通はデンタルCTを持っています。
歯科医師の中には、デンタルCTがなくても、インプラント治療はできるという方もおられますが、デンタルCTがあったら、インプラント治療ができないという人はいません。
デンタルCTで、立体的な顎の骨の形を頭に入れて、また神経、血管との距離を、誤差わずか0,5ミリの正確さで測ったうえで、歯科医師がインプラント治療を行う場合と、そうでない場合とを比べれば、デンタルCTがあったほうが、より安全で難しい症例のインプラント治療ができることは明らかです。

私自身は、デンタルCTを撮らないでインプラント治療をすることは考えられません。

感覚としては、デンタルCTなしでそんな恐ろしいことしたくない、という感覚です。

⑵血液検査
すべてのインプラント治療を受けられる方に必要な検査ではありません。
同じ歯科における外科手術である抜歯を行う場合も、すべての方に必要というわけではないのと同じです。
持病がある方には、抜歯の時と同様にインプラント治療の際も血液検査が必要となる場合が時々あります。
血液がサラサラになる薬、抗凝固薬を飲んでおられる方、ワルファリンを飲んでおられる方は、直前のPT-INR値が必要となることもあります。
抗血小板薬であるアスピリンやクロピドグレルなどを飲んでおられる方は、普通は血液検査は必要はありません。
もうひとつ代表的なのは、糖尿病の持病を持っておられる方です。
この場合も先ほど同様、インプラント治療の際は、比較的最近のヘモグロビンA1cの数値を知る必要があります。
やまもと歯科インプラント室では、最低限このヘモグロビンA1cの値が、7,0以下でなければ、インプラントの埋入の手術を行わないことにしています。
インプラントの埋入を希望される方の持病により、その他の値を知るための血液検査を必要とする場合がありますが、ここでは、代表的な二つについて説明させていただきました。
⑶心電図
患者さんの中には、心臓に病気を持っておられる方もおられます。
この場合は、通常は、内科などのかかりつけ医と連絡を取りながらインプラント治療を行うことが必要になります。
やまもと歯科インプラント室では、インプラントを埋入する際、色々な鎮静法がありますが、その中で静脈内鎮静法を行う場合は、必ず心電図を取りながら静脈内鎮静法を行います。

その際に、事前にも心電図の検査を行う場合もあります。

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