Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

いつまで待てば、インプラントと骨はくっつくか?

埋入したインプラントが骨にくっつくには、どれだけの期間がかかるか?

顎の骨の中に埋入したインプラントが、埋入したその瞬間に、強固に骨にくっついているわけではありません。そのまま人工歯をつけて、自分の歯のように食べ物を噛めば、その日のうちにグラグラになって、近いうちに抜けてしまいます。

普通に噛めるようになるためには、顎の骨とインプラントが緊密に接触しなければなりません。その緊密というのはどんなことかというのが問題ですが。それは、光学顕微鏡で見れば、インプラントに骨が直接接触しているということです。インプラントの埋入の日に、どんなに、タイトにインプラントを顎の骨に入れても、光学顕微鏡で見れば、インプラントと骨の間には隙間がたくさんあり、スカスカとなっています。この状態から、骨を破壊する細胞と骨を作る細胞が、インプラントと骨の間に現れ、最終的に骨を作る細胞が優位になり、インプラントの周りに骨が緊密に作られていきます。

このインプラントのまわりに、骨が作られて、つまり、歯科用語で、オッセオインテグレーションが完了して、人工歯を作るための型がとることができます。

では、このオッセオインテグレーションが完了するのにどれだけの期間がかかるか?

これは、使用するインプラントによって変わりますし、色々な要素、例えば、骨の元々の密度つまり、骨密度や残っている骨の量、インプラントを入れる部位、奥歯なのか前歯なのか、下の顎なのか上の顎なのか、人工骨を使うのか使わないのか、どんな人工骨を使うのかなどにより変わりますが、一般的には、つまり、骨が充分残っていて条件が良い場合は、私の使用しているスプラインインプラント、ストローマンインプラントでは、8週間、ほぼ2ヶ月間です。この2種類のインプラントは、骨とインプラントがくっつく期間がインプラントのなかではかなり早いインプラントで、インプラントと骨との接触率も高いインプラントです。その他と比較すると、インプラントと骨の接触があまり強くないインプラントでは、3~4ヶ月かかるものもよくあります。

では、その予想されたインプラントと骨がオッセオインテグレーションする期間が過ぎても、中々インプラントと骨がくっつかない場合、それは果たして、待てばそのインプラントと骨はくっつくのか?これに関しての答えは、くっつく場合もあるし、くっつかない場合もあります。

どんな場合にくっつくかというと、歯科用CTで見て、つまり、立体的に見て、骨とインプラントの間に隙間がなければ、くっつきます。そのために、インプラントに刺激を与えたりします。予想された期間までにくっつかないインプラントはごく稀にありますが、その時、その間に待つ期間は、私の経験では、最長6ヶ月です。

どんな場合にくっつかないかというと、歯科用CTで見て、インプラントと骨の間に隙間があれば、100年待ってもくっつきません。むしろ、そのインプラントが周りの骨を溶かして大変なことになります。

結論、多くの場合は、予想された期間までに、インプラントと骨はくっつきます。

くっつかない場合は多くはありませんが、顎の骨とインプラントの接触が、歯科用CTで見て、問題がなければ、待てばくっつきます。

歯科用CTで見て、異常があれば、どれだけ待ってもくっつきません。

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