Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

医院によって違うインプラント治療費 その3

 前回までは、インプラントそのもの(インプラントフィクスチャー)の費用、周辺機器、機材、材料とインプラント治療に関する保証でした。

その他の要素として今回は、あまりにも患者さんからは見えづらい要素であるために、インプラント歯科医師が今まであえて述べるのを避けてた分野についてです。

そのひとつが、インプラント治療に関する人的な要素、インプラント治療に関わる人数、スタッフの数、教育などです。

インプラント治療を受ける患者さん一人あたりの医院側の治療にあたるスタッフ(インプラント歯科医師、麻酔科医、歯科衛生士、歯科技工士、生体監視モニター係、麻酔器具係、その他器具準備管理係の数、消毒、滅菌係、インプラント歯科医師の身の周りのアシスタントなど)時間が多くなれば、インプラントの治療費に反映されます。スムーズにインプラント治療を安全・安心に行う為には、ある程度の人数が必要です。

カツカツの人数では、安全・安心なインプラント治療にとってマイナス要素となります。

また、インプラント治療に関わる歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士の技術の向上の為にも、かなりの費用がかかります。

歯科インプラントの研修会に参加すると、他の歯科治療の研修よりも一般的には高額となっています。

また、海外にインプラント治療の研修に行く場合は、信じられない様な高額となります。

(私の場合、1日の診療が終わり、そのままその日のうちに国際空港に行き飛行機に乗り、日本時間では翌々日の夕方遅くに、日本に帰るという弾丸ツアーで海外研修に行っています。)

インプラント治療は日々進化しています。常に努力をして、世界の新しい情報を入手しないといけない分野ですし、また、そうすることによって患者さんの利益に大きくつながります。

以上のことから、最近では、インプラント治療を行う歯科医院側の費用もかなりかかることから、インプラント治療を年に数えるほどしか行わない歯科医院は、採算的には赤字となり減少していると聞いています。

一時期は、歯科業界ではインプラントブームが起こり、多くの歯科医院がインプラント歯科を行なった時代があり、そのブームも終わりを告げました。

時々、患者さんから受ける質問に格安インプラント治療についてがあります。

最近は、激安(極端に低い価格)インプラント歯科医院も多くは消え去ったと聞いていますが、都会ではまだ

存在するらしいです。

これに関する私の意見は、40年前に見た津川雅彦主演のビジネス界を描いたテレビドラマの中で、本社ビル建設のための入札が行われ、1社だけ極端に低い価格を提示した建設会社がありました。

建設主は、そんな価格では安全でちゃんとしたものが(歯科で言えば、ちゃんとした治療が)できるはずがないと、落札できず結局、津川雅彦が演じる役の社長が率いる大河内建設が落札できたというのがありました。(格安インプラント治療の話を聞くごとに、このテレビドラマを親に隠れて見ていたのを思い出します。)

私も、インプラント治療に関しても、これと同じ考えを持っています。

インプラント治療の費用は、高すぎず安すぎず、適切な常識的な範囲の価格がいいのではないかと思います。

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