Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

医院によって違うインプラント治療費 その2

前回は、顎の骨に埋入するインプラント自体(インプラントフィクスチャー)についての費用のことについてでしたが、それ以外にもインプラントの治療費に影響を与える要素がいくつかあります。

そのひとつが、そのインプラント歯科医院のインプラントに関する設備がどれだけ整っているかということです。

インプラント歯科においては、ここ15年間に、色々な設備、器具、道具が開発されました。そして、ここしばらくは、ある程度のアイディアは出し尽くされた(実際には出し尽くされてはなく、これからも将来も時々、素晴らしいアイディアをもとにした新たなインプラント関連器具道具は生まれると思いますが、今までみたいに簡単には生まれないものと思います)感があり、驚くような発想の器具道具の発表はありません。

ではこの素晴らしいアイディアをもとにした器具道具で何ができるかというと、インプラントの埋入を、より安全、確実にできるようになったり、また、インプラントの埋入にかかる時間を短縮したりします。時間短縮ができるということは、患者さんにかかる負担を小さくするということで、具体的には、腫れや痛みを軽減することができます。その他にも、今まで、インプラント埋入が難しいと言われていた患者さんでも、比較的に簡単に埋入できるようにしたりと、新しい発想、アイディアをもとにした器具道具には、低侵襲のインプラント治療ができるなど、その他いろいろなメリットがあります。こういうことについては、インプラント歯科医師側から詳しい説明が行われることは、患者さんが歯科関係者でない限りあまりありません。細かいテクニック的な面を多く含んでいるので、これを説明すると、歯学部における授業となってしまうからです。また、インプラント歯科医師サイドからすると、その他に、もっと患者さんに、インプラント治療に関して理解して欲しいことがたくさんあり、そちらの方を確実に理解して欲しいからというこもあります。

従って、患者さんには目に見えない内容で、設備、器具道具でかなりの費用がかかるので、その点でも、インプラントの治療費に反映されます。これは、インプラント治療を年に数回する程度の歯科医院では、多分揃える必要がないものですので、その点で、それぞれの歯科医院によって治療費が異なる要因になっています。

    

もうひとつのインプラントの治療費を決める要素に保証の問題があります。インプラント治療は費用がかかりますので、このことは避けて通れません。

医療においては100%ということはあり得ません。インプラント治療も例外ではありません。インプラントに問題が起きたり、上部構造に問題が起きたりすることもゼロではありません。

その時は大丈夫でも、年が経ち、トラブルが起きる可能性もあります。その時、歯科医院側が、どれだけの対応をするかということが治療費に影響を与えます。インプラント歯科医院サイドが責任持って(多額の追加費用を提示することなく)対応するかということが、最初の治療費に影響を与えます。

 

その3につづく

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