Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

医院によって違うインプラント治療費

インプラント治療費

 

インプラント治療は、特殊な場合を除いては健康保険がききません。

ですので、治療費はそれぞれのインプラント治療を行なっている歯科医院によって決められます。

それぞれのインプラント歯科医院によって治療費が異なるのは、そのためです。

では、何を根拠に、それぞれの歯科医院でのインプラント治療費が決められるのか?

その一つに、チタンでできたインプラントフィクスチャー(インプラントそのもの)の費用があります。ここでは、インプラントフィクスチャーの費用、値段について考えてみたいと思います。

以前は、インプラントメーカー各社の価格の違いは小さかったですが、最近ではかなり価格差が大きくなってきています。

韓国製のインプラントのなかには、かなり安いものがあるということで、信じられれないような値段だということです。ただ、日本では認可されていないので、普通のインプラント歯科医師が調達することは困難です。

世界的に信用があり、学会での論文に出てくるようなメジャーなインプラントは、以前と変わらずそれなりの費用(高額)がします。多くの日本で流通しているインプラントフィクスチャーはこのカテゴリーに属します。

よく考えれば、インプラント(フィクスチャー)は、小さいチタンの金属の棒みたいなものですので、材料的には、そんなにかかっていないはずですが、それが加工されて歯科製品となるとすごい値段になるわけです。私も、その辺の事情についてはあまりわかりませんが、一般のインプラント歯科医師が購入する時は、チタンそのものからかなりの付加価値が付いた価格となっています。

多分、私が考えるには、研究開発費にかなりの費用がかかるので高額になるのではないかと思っています。

インプラント(フィクスチャー)の表面性状などは、各社、歯槽骨のくっ付きがよくなるように、いろいろと工夫をこらしていて特許をもっているようですので、これにも莫大な費用がかかるということです(インプラントメーカーの人が言ってました。私は確認はしていませんが)。

また、歯槽骨に入れる部分のインプラント、つまりインプラントフィクスチャーと人工歯などの上部構造をつなげる、ジョイントさせる方法も、かなりの研究開発が必要な部分です。各社いろいろな方法を開発しています。歯科インプラントが、歯科界にでてきた時は、かなり単純で簡単な構造でしたが、それがいろいろな問題を引き起こす中で、それを解決する為、複雑化してきました。

インプラントメーカーもこれに関しても、それぞれ特許を持っているようです。

また、ここ10年の間で、欧米の歯科メーカー、歯科インプラントメーカーの統廃合M&Aがかなり進みました。この前まで、ライバル同士だった会社が、ある日突然、同じ会社になったりしました。日本人感覚では、信じられないぐらい驚いてしまいました。それにより、価格が低くなりにくくなる可能性があります。

以上がインプラントフィクスチャーの価格が高くなる要素でしたが、このインプラントフィクスチャー自体の価格以外にも、インプラントの治療費を決定する要素がいくつかあります。それについては機会を改めて、後日説明させていただきます。

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