Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

インプラントの本数( 2~13歯欠損編)

歯の全欠損ではなく、部分欠損の場合のインプラントの本数(インプラントの本数 、歯が2~13歯欠損編)

埋入するインプラントの本数は患者さんにとっても、インプラント歯科医師にとっても大きな問題となります。

インプラントの本数が多くなればなるほど、インプラントの治療費は大きくなるからです。

また、インプラント歯科医師にとっては、できるだけ埋入する本数を抑えて、患者さんの治療費が大きくならない方法をとろうとします。しかし、それに加えて、インプラントの埋入後にも、トラブルが起きない本数ということも費用より大切なことですので、将来、安心安全なインプラントの本数を確保したうえでのこととなります。

その観点からは、顎に歯が一本もない場合は、ほとんどの場合、上顎ならば6本(中には4本でできるというインプラント歯科医師のグループもありますが、日本人にはやはり6本でないと将来の安心安全は得られないことは現在では、多くのインプラント歯科医師が合意するところだと思います)、下顎ならば4本でインプラントの上の上部構造を支えることができます。

それに比べて、歯の欠損が部分的な場合は、時として顎に歯がまったくない場合よりも埋入する本数が必要な場合があります。

これは、残っている歯の配列や上下の歯の噛み合わせで大きく影響を受けます。

例えば、上顎の右側と下顎の左側だけに自分の歯が残っている場合は、そのまま上下の歯を合わせようとしても噛み合う場所が一本もありません(歯科用語ではすれ違い咬合と呼びます)。

そこに、取り外し式の部分入れ歯を入れると、歯茎の上に載っている入れ歯は、入れ歯の歯の部分と対合する残っている自分の歯が接触して噛めそうですが、多くの場合はうまく噛めません。なぜならば、入れ歯は歯肉、歯茎の上に載っているので、噛む力を入れると、まずは人工歯と天然歯が接触して、さらに噛むためのチカラを加え続けると、入れ歯は、歯茎を圧縮して沈み込みます。従って、噛むことができるぐらいのチカラだと、右下の入れ歯が沈み込み、左上の入れ歯も沈み込みます。沈み込むので、噛みあう面は、左上に、斜め上に滑っていきます。

結局、下顎は左にふられて、なかなかうまくは噛みにくい状態となります。この入れ歯を引き倒すような方向のチカラは大きくなります。

これが入れ歯でなくインプラントの歯でも、左方向に引き倒すチカラは大きくなります。なので、それに抵抗できるだけの、チカラを受け止められるインプラントの本数が必要です。左上だと最低4本のインプラントが必要となります。右下も4本必要となります。

これを考えると、歯が顎に1本もない場合とあんまり変わらないのではないかという結果となります。

結論、歯の欠損の本数、残っている歯の配列、残っている歯の噛み合わせ、噛み合わせの強さなどにより、インプラントの本数が決まります。

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