Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

インプラントと歯磨き粉

歯磨剤とインプラント周囲炎

 

こんにちは、富山県高岡市のインプラント歯医者、やまもと歯科インプラント室の山本です。

現在、日本には、いろいろな歯磨剤が販売されています。

そのなかには、よごれが取れるように炭酸カルシウムなどの顆粒が含まれている歯磨剤もおおくあります。

これらの顆粒は歯ブラシのさきが届かないような、歯と歯の間や、歯や人工歯の表面の細かい凹凸の中のよごれをとるのに有効ですが、それが、ずっと歯茎の深く表面に残留して、炎症をひきおこす可能性が心配されます。つまり、

その顆粒は、歯の表面のよごれを除去しやすくする効果があると同時に、反面、それが残留してしまうと、歯ぐきの炎症がおきるのではないかということです。

特にそれが、インプラントの周りに顆粒がのこれば、炎症がおきインプラントの周りの歯槽骨の破壊と吸収の原因になるのではないかと考えたインプラント歯医者がいて、実際インプラントにとって悪影響を与えるかどうかの実験がされました。

 

その、研究結果は

 

歯磨剤の顆粒は、インプラントが骨に埋まっている部分の人工歯側の付近まで、到達しているけれども、そのインプラント付近の歯肉に到達した歯磨剤の顆粒が、歯ぐきの炎症つまり、インプラント周囲炎の原因にはなっていなかったという結論がだされました。

 

歯磨剤の顆粒が、ずっとそのインプラントの周りの歯ぐきの中に停滞、蓄積されるのではなく、1度顆粒入りの歯磨剤で磨いたあと、しばらくは、インプラントの周りの歯ぐきの中に停滞残量はするけれども、次の同じ顆粒入り歯磨剤での歯磨きまでの時間に、ほとんどが排出されて、顆粒の残存による炎症、インプラント周囲炎は、みとめられないのではないかという結論に達しました。

 

これが意味することは

 

インプラント治療を行って、口腔内にインプラントを入れている方も、普通の歯磨剤、顆粒入り歯磨剤、どんな歯磨剤でも普通に使っても 何の問題も ないという結論が導き出されたということです。

 

常識で考えれば、最初からある程度、結論は、見えていたことではありますが、こういう地道な実験研究をしていくことは、すごく意味があることであります。

 

問題は、歯磨剤の顆粒にあるのではなく、もっと根本的な問題で、インプラントの歯ぐき表面から、歯槽骨までの深度や、歯ぐきの厚みによりインプラント周囲の歯ぐきに炎症がおきるかどう左右されるということです。

また、それと同時に、インプラントをいれている方ご自身の歯磨きにより、どれだけ清潔にできるか、そして定期的にインプラントの歯科医院でケアとチェックをうけるかに左右されます。