Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

インプラントとレーザー治療

歯科インプラントとレーザー治療は、今まであまり話題として取り上げられていませんでした。

歯科レーザーは、インプラント治療に使用する方法はないと考えられていたからです。

最近、インプラント治療と歯科レーザー治療のハード面ばかりではなくて、治療技術面の進歩はめざましく、実は、インプラント治療において歯科レーザーはかなり有用だと言うことが分かってきました。

では、どういうところで、歯科レーザーはインプラント治療のなかで使用できるかというと、 まずはインプラント周囲炎のときです。

チタンインプラントにおいては、もしインプラント周囲炎が起きれば、インプラントの周囲の粘膜を一度めくって、インプラント周囲の感染したりした軟組織を取り除いて、その後、めくった粘膜をまた元に戻すことが治療の基本にあります。

その際の感染した軟組織を取り除く時に歯科レーザー治療が有用だということが分かってきました。正確には、今まで、この方法を行なってきていたインプラント歯科医師はたくさんいましたが、歯科レーザーの普及とともに、それが正式に歯科論文としても出されるようになり、有用性が証明されたということです。

最近、ここ15年ぐらいでしょうか?歯科界では、何かにつけ、EBMという言葉をうるさく言うようになってきました。このEBMというのはevidence based medicineの略で、日本語では、科学的根拠に基づく医療となります。

このEBMは、時々、evidence(証拠、科学的根拠と訳されている部分)が操作されることがあるので、注意深く見ないといけないのですが、インプラント治療において歯科用レーザーを使用することによって、インプラント周囲炎の治療が、EBM的にも確立されたということです。この場合、使用される歯科用レーザーは、Er-YAGレーザー(エルビウムヤグレーザー)です。波長が比較的長めの歯科用レーザーです。波長が短い歯科用レーザーでは、歯槽骨にもダメージを与えるため、歯科用レーザーの中でも、このインプラント周囲炎の治療に使えるのは、このEr-YAGレーザーだけです。

また、歯科用レーザーは、インプラント治療において、いったん埋入したインプラントで、顎の骨とくっついた(オッセオインテグレーションした)のが確認できれば、粘膜の下に埋まったインプラントの端の粘膜を切って、口の中に出す時、歯科用レーザーが有用に使用できます。

埋まったインプラントの上の粘膜にレーザーを当て、インプラントの端を露出させてインプラントを口腔内に出す方法です。この歯科用レーザーでインプラントの端を出すのは、メスで切って出すよりも、その後の治りが早くなり、またきれいに治るのがいい点です。

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