Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

ガイデッド サージェリー

ガイデッド サージェリー(guided surgery)とはインプラントを骨の中に埋入するにあたり、どの場所にインプラント入れるかというのは、大変重要な問題です。

 

人間の目には、骨にドリルで穴をあけている最中に骨の中を直接見ることはできません。見れるのは骨の表面のインプラントを入れるために穴をあけている、その入り口だけです。ドリルの尖(さき)が、骨の中の、どこにきているか直接みることはできないということです。

厳しい症例においては、ドリルの尖端の部位で0.1~0.2ミリぐらいの誤差しか許されない場合もあります。人間の目、感覚では、0.5ミリが限界だと私は思っています。

この0.1~0.2ミリぐらいの誤差しか許されない場合に役に立つのが、ガイデッド サージェリーです。

 いかにして行うかと言うと、欠損していて、その欠損しているところにインプラントを入れたいわけですが、その部分を含めて、残っている歯も、全ての型をとります。

そしてその残っている歯にマウスピースのようなものをつくり、ピッタリとはまるようなものをつくります。(インプラント歯科医師は、これを、ステントと呼んでいます。)このマウスピースのようなもの(ステント)の中にインプラントを入れたい方向、角度に合わせて、中空になっている金属のシリンダーを入れます。

そして、そのシリンダーとマウスピース(ステント)をくっつけます。それでステントは完成で、実際のインプラント埋入のために骨に穴を開けるときにそのステントを残っている歯にピッタリと合わせて、その金属のシリンダーの中にドリルを入れて、骨に穴をあけてゆけば、入れたい位置、角度、方向にピッタリとあうようになります。

この際にいかにその方向を決めるかというのが、問題になります。

 

これは、歯科用CTや、インプラント埋入のための専用ソフトを使ったりして、きめることができます。この、ガイデッド サージェリーの普及によって、今まで、インプラントを入れることが不可能といわれた方でも、インプラントの埋入が可能になる場合も多くあります。

 

現在は今の歯科界の技術では不可能ですが、将来的には、IoTの技術と歯科用CT、解析ソフトの進歩によって、ドリルで骨にあけている最中に、ドリルの先端がどこにきているか画像でリアルタイムで分かるようになればもっと安全確実にできるようになります。この時代がくるのも、そう遠くないと思っています。

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