Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

インプラント、寝たきりになったら

 

過去に、寝たきりになったら自分でインプラントの手入れができなくなり大変なことになるという、まことしやかな話がありました。

この事は、事実に反することで、インプラントに対する知識がない歯科医師、その他の医療職の人の間で言われていたことです。

 

よくよく考えてみると、寝たきりになたら、自分の歯(天然歯、12歳頃にすべての乳歯が永久歯に置き換わり、それ以降、その天然の永久歯で食べたりなどの生活をおくってきたその歯)が残っていたら、大変なことになるとと言っているのと同じだと思います。

 

自分の歯(天然歯)は、寝たきりになって自分で磨けなくなると、むし歯になりボロボロになります。むし歯で歯の神経が感染して、歯の根っこのさきまで感染して、そして、その根っこの尖端のまわりの歯槽骨まで感染したりします。これは、重大な健康トラブルに発展します。なので、寝たきりになった場合のことを考えて若いうちに歯を抜いておくのがいいなんていうこよは、だれも言いません。それどころか日本歯科医師会では、8020運動という(80歳で20本の歯を残そう)まったく逆のことを推奨して歳をとっても多くのの歯を残そうという運動をしてきました。もし、若いうちに将来のトラブルに備えて、歯を抜いて起きましょうというのなら、その理屈は本末転倒となってしまい、歯がないことにより、多くの健康な問題がでてくることでしょう。

ただし、現在では、歯科訪問診療などにより、 寝たきりになっても、歯科治療や口腔ケアなどにより、こう言う深刻なむし歯の状態になるのを避けることができます。

では、インプラントではどうか?インプラントは、チタンの金属でできていますので虫歯なることはありません。

従って、自分の歯(天然歯)のような虫歯による深刻なトラブルは避けることができます。

 

歯周病の場合はどうなるか?自分で歯が磨けなくなると歯周病になり、歯がグラグラになり最後には、歯が抜けるというのが歯周病の典型ですが、インプラントの場合、構造が2ピース、つまり、歯槽骨に入っているインプラントの部分と、人工歯の部分は、通常は、スクリューで取り外すことができるので問題が起きそうになれば、その人工歯の部分(上部構造)だけを取り外し、骨に埋まったインプラントは歯茎の高さより下の部分でフタをしてしまえば、解決できます。

 

噛み合わせの問題についても、上部構造だけを取り外せば解決できることです。

天然歯なら、歯が悪くなることについては、問題視せずに、対処可能な、インプラントをしている場合のリスクを問題視するのはやはり、インプラントに対する理解不足から来ているものだと思われますので、インプラントに対する正しい理解の普及に努めたいと思います。

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