Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

日本におけるインプラントの現状

顎の骨に支柱となる部分を埋め込み、それを土台に失われた歯を修復するインプラント治療。入れ歯などの従来の治療と比較して、「他の健康な歯を削る必要がない」「他の歯に負担をかけない」などのメリットがあるこの新しい治療法ですが、日本における現状は、課題を抱えたものとなっています。

そもそもインプラントとは、チタン、あるいはチタン合金で造られたインプラント体を外科的な手術で埋め込み、失われた歯を補う治療法です。チタンには生物の骨と結合するという性質があり、その性質が発見されたことによって、インプラントは現実的でメリットの多い治療法として確立されました。それまでのインプラント治療はステンレスやアルミニウムなどを埋め込む素材の原料に用いており、長期間の実用に耐えるものではありませんでした。

 

余談になりますが、チタンは日本国内では産出できないレアメタルの一種で、すべてを輸入に頼っています。国内にはチタンのような金属を取り扱う非鉄金属産業というものが古くからあり、例えば、富山県の高岡市には日本のアルミニウム産業が集中しています。これは富山の高岡という場所が綺麗な水と安価な電力に恵まれた土地だったからだそうです。

インプラント治療は、他の歯を削らない、他の歯の負担を軽減するといったメリットのある治療法です。しかし、インプラントはまだまだ新しい技術で一般に行われるようになったのも1960年代頃のことです。日本での普及もまだその途上にあります。

 

このようなインプラント治療が抱える問題点として、「感染症の危険」そして「治療期間の長さ」を挙げることができます。どちらもインプラント治療が高度な外科的手術によってなされる治療法であることに起因しています。現状において確実なインプラント治療を受けるには、高い技術を持った医師の治療を受けることが大切です。

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