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前歯のインプラント治療において、審美的な治療、見た目の自然感は大切です。
10年ぐらい前までの日本のインプラント治療では審美性はあまり重要視されなかった時代もありますが(現在でも前歯のインプラントを1本いれ、そのインプラント部の人工歯だけ長くなったのを成功症例としてのせているホームページが存在しますが)、患者さんが社会生活を営むうえで、非常に重要です。
以前は多数歯欠損の治療では歯と歯茎の境目を結んだラインが右に傾きすぎ、とか、少数歯欠損では1本の歯だけ長くなっているとか、歯と歯の間の歯肉が縮んだとかという問題が多くありましたが、現在ではその問題が、多くの場合は簡単に解決できるようになりました。
上顎の前歯を欠損した患者さんがインプラント治療を受ける場合、審美的になるように、インプラントをいれる前準備として、骨移植が必要だとか、矯正治療が必要だとかいわれた方、また、実際にその治療をうけた方も多くおられます。
この発想の源は、元にあった歯と同じ位置にインプラントを埋入しようといことからきています。
ただ残念ながら自分の歯は硬い組織ながら血液やリンパ液などがあり、また表面には歯根膜という生物的活性が高い組織が存在しますが、インプラントは金属で生物的活性がありません。
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これは何を意味するかというと、血液の流れなどの生物的活動、反応が遮断され、骨の外側、末端にとどきにくくなり、その部が退縮傾向になり変化するようになります(イラスト1,2参照)。
自分の歯ならば、生物的活性が高いので骨の外側(口をあけると見える歯と歯肉の表面側)が薄くても退縮したりしませんが(実際には透けてみえるぐらい薄いのが一般的)そこに金属に置き換わると、薄いのでとけやすくなり、不安定になります。
また、この骨移植の最大の欠点は、他の部位から骨を切ってこなければならないので、外科的なダメージ(侵襲)が非常に大きいということです。
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これを受けようとする患者さんは言葉では骨移植ということはわかっておられるのですが、実際に手術のあとで、本当にどういうものかわかるようです。
また、矯正の欠点は時間がかかり、矯正装置を数ヶ月いれておかなければならないということです。
インプラントの埋入位置を自分の歯があった場所と、まったく同じ場所ではなく、外側の骨の厚みがとれる程度に内側にいれるということです。
具体的には0.5ミリ〜1.0ミリ程度内側にいれ、角度を少し変えるということです。
こんな0.5〜1.0ミリぐらいでなにがかわるのかと思われるかもしれませんが、実際には、天と地ほどの違いがあります。
内側にいれると、歯と歯茎の形を調整しやすくなる。
という利点があり、また、骨移植や矯正治療をする必要がなくなります。
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