Dr.BLOG山本院長ドクターブログ

患者さんの年齢によって入れるインプラントの種類、方法は違う

インプラントの種類は、世界にはたくさん存在します。その中には、良くないインプラントも存在しますが、日本で認可されているインプラントは、どれも或る一定以上のレベルのインプラントであり、おかしなものはありません。

 

しかしながら、インプラントの種類の違いにより、その特徴や、用途も違いますので、その成功率、生存率も違いがあります。

また、インプラントの種類により、行えるインプラント治療に制限があったりします。

 

インプラントの製造、販売会社は、それぞれのインプラントの特性を熟知していますので、その各メーカーにあったインプラント治療の方法を、推奨しています。

例えば、インプラント治療でオールオンフォー(all on 4)という方法があります。このオールオンフォーという方法は、上顎、または、下顎に歯が1本もない場合に用いる方法です。(時には、このオールオンフォーをする為 に、わざわざ健全な歯を抜いて顎に歯が1本もない状態にするという本末転倒な事が行われているそうです。)この顎に歯が1本もない状態で、インプラントを4本立てて、ブリッジと入れ歯の中間的なものを、この4本のインプラントにくくりつけて固定する方法です。その過程で.残っている顎の骨を平らにするために、骨を削ったりすることもこのオールオンフォーのマニュアル(術式)にあります。

 

このオールオンフォーは、インプラント製造販売会社であるノーベルバイオケア社が推奨している方法で、基本的には、このノーベルバイオケア社のインプラントをつかわないと、できない方法です。このオールオンフォーをするために、この製造販売会社は、特別な器具や人工歯をつなげるためのスクリュー形式を持っています。ほかの会社には、真似ができないものです。

このオールオンフォーが、商業的に成功したため、他のインプラント製造販売会社もその会社のインプラントでも、オールオンフォーができるとうたって、販売をおこなう会社も出てきたりしました。しかし、元祖のノーベルバイオケア社にかなうものではなく結局は、ナンチャッテオールオンフォーという結果になってしまいます。

 

結論としては、オールオンフォーをおこなう場合は、やはりこのノーベルバイオケア社のインプラントでしかできないのではないかと思っています。

また、このオールオンフォーを行う場合、私は、患者さんの対象者は、60歳以上の方だと思っています。

このオールオンフォーの治療の過程で、インプラントを埋入する時に、骨を平らにするために骨を削りますので、残っている骨の高さが低くなります。従って、トラブルが起きた場合に、もう一度、インプラントを埋入することが極めて難しくなるためです。

60歳以降に、この方法でインプラント治療を行うのならば、多分、人生で最後の大きな治療となりますが、若い方の場合、もしものトラブルが起きた場合、特殊な,侵襲が大きな治療をせずして、再びインプラント治療というのが難しくなるのではないかと考えています。

無料メール相談お問い合わせ

LINEインプラント相談 LINEでのインプラント相談を受け付けております。